戯言備忘録

戯言備忘録

ザ レ ゴ ト ビ ボ ウ ロ ク

「ハッピーシュガーライフ」 観了

 
 
 
閲覧感謝します。
 
 
人間って何かしらに狂っていると、強さを得ら
れる場合もあれば、堕ちていく場合もあるん
ですよね。
 
 
  感想を書いておくことが目的のため
  ネタバレが含まれる可能性が高いです。
  また、お読みになられましても作品の
  参考となるかは分かりません。
 
  出口 (ブログトップ)をご用意して
  おりますので、必要とあらば お使い
  くださいませ。
 
 
 
 
 
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たまには女の子を描くのもイイですね
 
 
§目次
 
 
 
 
 
 「何も感じない...」
愛し愛される喜びを知らない主人公
 
"心が動く理由" って、改めて考えると難しいん
ですよね。
 
いや、正しくは、一般的に幸福とされる環境で
生きてこられていれば、自然と理解出来ること
なんです。
わざわざ考えなくても感覚で分かる事のはず。
 
.....が、何かしら置かれた環境に問題があると
普通に身につくはずの感覚が理解出来ない事が
あります。
 
現に、主人公のさとうちゃんは幼い頃に両親を
亡くし、ズレた愛着を持った叔母に育てられた
ため、"愛し愛される感覚" というものが分かり
ませんでした。
 
さとうちゃんの感覚、すごく分かります。
なぜかって。
私も彼女と似たような経験をしているので。
 
 
 
 それは "愛" に基づくか?
それとも "癖(へき)" に基づくか?
 
まずはじめに思ったことは、
「あー...皆さん、それぞれ何かしらのカタチで
 狂ってらっしゃるんですねぇ」
ってことでしょうか。
 
"愛" なのか、"癖(へき)" なのか...この線引き
めちゃくちゃ難しいなと思うんですよね。
 
自分にとっては当たり前に満たされることでも
他の人からすれば狂ってると見なされる場合も
あるわけで。
 
 
個人的に、太陽くんがだんだんとおかしく
なっていくところが.....
登場したときはめちゃくちゃ好青年だったのに
.....ねぇ
とはいえ...彼もなかなか、災難が重なる不運な
役柄でしたねぇ...。
 
まぁ私も、いつもの子たち には気持ち悪い
部分を出してしまうこともありますので、
あまり人のことを言える立場でもないですけど
.......
 
 
 
 登場する大人の皆さんが
どこかしらおかしな件
 
さとうちゃんって、人の本性を暴くのが上手
だよねと思ったんですよ。
恐らく...叔母さんの影響だろうなと。
 
バイト先の店長、学年主任(だったと思う)の
教師などなど.....
「それはよろしくないやつ。
 よろしくない癖(へき)だわ」
って思っちゃう危なめな欲求をお持ちの大人が
登場します。
 
 
そして、まるでダークヒーローかのように
そういった大人の欲求を丸裸にし、成敗する
さとうちゃんにはちょっとシビレましたね
かっこいい。愛する誰かがいる女は強い...
 
サイコホラーというジャンルですから、登場
する人物の人間性がおかしな感じなのは当然と
言えば当然ですが、なんというか.....大人の
皆さんには、喉元に何かがつかえるような、
胸くそが悪くなるというか、そういう感覚に
なる場面が多かったですね (物語の影を濃く
する効果として素晴らしいと思いました)。
 
人間って、こわいね。
この作品はフィクションですが、現実にもこう
いう人っているもんねー....って考えると、軽く
鳥肌が
 
 
 
 本物の "愛" とは...恐らく
自然と「美しい」と思ってしまうもの
 
しおちゃんって...ちびっ子だけど、
 めちゃくちゃ精神的に強くない?」
って、10話以降で思ったんです。
 
「私だってさとうちゃんを守りたい!」
って、そうか...そうだよねと思ったんですよ。
パートナーとしての "愛" を、"絆" を構築する
ことって、どちらかが一方的に感情を向ける
だけでは出来ないこと。
 
真に想い合うこととは...美しい。
"愛" って美しいなと思った.....本当に。
 
 
想い合う2人は、幸せな結末を迎えることは
できなかった.....でも、不思議とほんのりと
した暖かさと、キラキラとした輝きを感じる
物語だったなと。
 
 
 
 
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しおちゃんに出会ったことで、色彩を知らなか
ったさとうちゃんの視界が、幸福を覚えた...。
 
この感覚、すごく分かる。
私も、生きながらにタヒんでいたから。
 
私が息を吹き返せたのは、描くことに夢中に
なれたからでしょうね。多分。